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天に召された母 〜 蒼きみ空うつして 〜

2020 年 9 月 16 日 水曜日

先月 終戦記念日が誕生日であった母 平部洋子が、96歳の誕生日に天に召されました。

気丈に身の回りのことはこの歳までほとんど自分でこなしていた母でしたが、8月上旬から固形物は一切食べられなく、飲み物だけで栄養を取っておりました。が、それも一口二口で、氷だけは美味しいと舐めておりました。

狭心症の持病もありましたが最後は吐血して倒れ「虚血性心不全」と診断されました。「苦しまれないで息を引き取られたと思います。」と。  

子守唄にクライスラーの「ウィーン奇想曲」を日本語訳歌詞付きで歌ってくれていた母は、戦争時には防空壕に習っていたヴァイオリンだけを抱えて入っていた人で、兄も私も音楽が好きなのは母のお陰ですし、高校の頃より忙しく学校とヤマハとを往復していた私に、バス停まで重い仕事道具を持って、学校の鞄と入れ替えしてくれておりました。

そういう母の支えがあっての今の私の音楽が成り立っており、又、父が肝硬変を煩っていた時に、夜中に母と交代で病院の裏口から世話しに行った時も、母は私に「戦友ね」と笑って言っていた顔が忘れられません。

母は特別頑固な一面もあり、その為に病院にもお医者さまにもガンとして行かず、一人でよくこの歳まで頑張ってくれたと思います。

勿論、周りの皆さまの支えのお陰もございましたけれど、自分の出来ることは極力自分でこなしてくれていた母に、とても感謝しておりますし、誇りに想います。

ただ、病院にだけは行って欲しかった。。。

今頃魂は亡くなった親族と出会って、あちらで微笑みながら見下ろしてくれていることでしょう。

クライスラー 

「ウィーン奇想曲」 歌詞

蒼きみ空うつして 笑める瞳

母はあがず眺めて ねぎつ唄いつ

数の珠玉(たま)もなにかは 吾はもとめじ

いとし吾が子の そが瞳にまされる

たまは あらじと

あかき花をうつして 笑める面影(おもわ)

母はあかず眺めて ねぎつ唄いつ

高き富もなにかは 吾はねたまじ

いとし吾が児の そが笑顔にまされる

富はあらじと