2021 年 05 月 09 日 日曜日
2021年5月23日に予定されておりました国立音楽大学「春のオープンキャンパス」ですが、新型コロナ対策による緊急事態宣言の5月末までの延長を受け、大学での対面開催は中止になりましたが、オンラインレッスンが可能ですので、電子オルガンでオンラインレッスン希望の方は、大学の広報センターへお申し込み下さい。
国立音楽大学広報センター
〒190-8520
東京都立川市柏町5-5-1
TEL.042-535-9500
FAX.042-535-7831
E-mail:kcm-koho@kunitachi.ac.jp
2020 年 12 月 12 日 土曜日
国立音楽大学 電子オルガンの学生による学内演奏会を、12月12日(土)に開催致しました。
今年は、コロナ禍で残念ながら学内のみ限定の開催となり、一般の方にはご来場頂けませんでしたが、内容は例年通り電子オルガンの学生が一丸となり、PA, 照明, 広報 等 を担当し開催することが出来ました。
受付での検温や消毒は勿論のこと、客席も半分に減らし、チラシのQRコードよりの事前申し込みと致しました。
一般の方々にお聴き頂けないのがとても残念ですが、厳しいコロナ禍の中開催出来たことは学生達にとっても大きなモチベーションとなり、良い想い出になると思います。
学生のオリジナルや編曲によるもので、PAや照明, 広報 etc. 全て学生達が一丸となり開催しております。
来年はコロナが終息し外部のお客様にも聴きにいらして頂けることを祈っております。
「月刊エレクトーン」2021年 (2月号)に記事が掲載されますので、そちらも是非ご覧下さい。
2020年 12月12日(土) 開場14:30 開演15:00
国立音楽大学 6号館 110 スタジオ
ー 第27回 電子オルガン学内演奏会 2020 ー
岩間 芽美 / 喜びの島 / Debussy
谷口 夏花 / 組曲「展覧会の絵」より キエフの大門 / Mussorgsky
鎌田 彩花 / 悲しみを叫ばせて / 鎌田 彩花
児玉 萌 / 交響曲第6番 ロ短調「悲愴」第一楽章 /Tchaikovsky
村上 舞 & 北野 真柚子 / La liberte / 村上 舞
佐藤 七海 / Keep it Real / 佐藤 七海
北 歩実 / Requiem dmoll より Agnus Dei , In paradisum /Faure
大石 聖綺 / 氷唱 / 大石 聖綺
濱谷 優希 / ハネムーンサラダ / 濱谷 優希
佐藤 匠 / 夜空の火群 / 佐藤 匠
森 花音 / Live in the moment / 森 花音
佐久間 美生 / Marionetta / 佐久間 美生
長嶋 怜奈 / 光陰流転 / 長嶋 怜奈
2020 年 09 月 16 日 水曜日
先月 終戦記念日が誕生日であった母 平部洋子が、96歳の誕生日に天に召されました。
気丈に身の回りのことはこの歳までほとんど自分でこなしていた母でしたが、8月上旬から固形物は一切食べられなく、飲み物だけで栄養を取っておりました。が、それも一口二口で、氷だけは美味しいと舐めておりました。
狭心症の持病もありましたが最後は吐血して倒れ「虚血性心不全」と診断されました。「苦しまれないで息を引き取られたと思います。」と。
子守唄にクライスラーの「ウィーン奇想曲」を日本語訳歌詞付きで歌ってくれていた母は、戦争時には防空壕に習っていたヴァイオリンだけを抱えて入っていた人で、兄も私も音楽が好きなのは母のお陰ですし、高校の頃より忙しく学校とヤマハとを往復していた私に、バス停まで重い仕事道具を持って、学校の鞄と入れ替えしてくれておりました。
そういう母の支えがあっての今の私の音楽が成り立っており、又、父が肝硬変を煩っていた時に、夜中に母と交代で病院の裏口から世話しに行った時も、母は私に「戦友ね」と笑って言っていた顔が忘れられません。
母は特別頑固な一面もあり、その為に病院にもお医者さまにもガンとして行かず、一人でよくこの歳まで頑張ってくれたと思います。
勿論、周りの皆さまの支えのお陰もございましたけれど、自分の出来ることは極力自分でこなしてくれていた母に、とても感謝しておりますし、誇りに想います。
ただ、病院にだけは行って欲しかった。。。
今頃魂は亡くなった親族と出会って、あちらで微笑みながら見下ろしてくれていることでしょう。
クライスラー
「ウィーン奇想曲」 歌詞
1.碧(あお)き み空映して 澄める瞳
母は倦(あ)かず眺めて 願(ね)ぎつ謡(うた)ひつ
「尊(たか)き玉も何かは 我は求めじ
( …… ハミング …… )
愛(いと)しわが子の
そが瞳にまさる 玉はあらじと
2.紅き花を映して 燃ゆる面輪
母は倦(あ)かず眺めて 願(ね)ぎつ謡(うた)ひつ
「数の富も物かは 我はねたまじ
( …… ハミング …… )
かなしわが子の
そが笑顔にまさる 幸はあらじと
2020 年 07 月 31 日 金曜日
(授業の一環ですので関係者のみで一般者の観覧は出来ません)
国立音楽大学では、新入生や3年生に向けて、「基礎ゼミ」という大変ユニークな授業を年度の初授業として行っています。
大学の講師が中心となり、さらに卒業生や在学生も加え、新入生,3年生にオペラや室内楽、又、「お話」の中でも演奏を交えたり、国立音楽大学の講師の特色や授業内容の紹介を兼ねたコンサートや講演を通して、国立音楽大学での「学び」への心構えや「何を学びたいか」「学ぶべきか」を考えさせる授業が行われます。
ユニークなのは、教師も専修の枠を超えグループ分けされ、学生のグループと班になり、クラス授業として演奏会や「お話」前後にディスカッションする時間を設けます。
数日間の「基礎ゼミ」で感じ学んだことをレポート提出させ、それにより新入生には初めての単位が与えられます。
残念ながら今年は、新型コロナウィルス(COVID-19)に翻弄され4月頭にやるべき「基礎ゼミ」が延期になっておりましたが、9月頭に仕切り直し、開催される予定です。
私は10年前にも「基礎ゼミ」の中で、「お話」を担当するご指名を受け、電子オルガンの紹介や演奏、又、学生達の演奏も交えて行いましたが、2020年度にも2回目のご指名を受け、【オリジナリティを育もう!】と題し、演奏やお話と、電子オルガン在学生の演奏も聴いてもらう企画を立てました。
ただ、当初は90分で予定していたプログラムを、コロナ対策の影響の為、60分に短縮したプログラムに組み直さざるを得なくなった為に、私の演奏曲目の数を減らし、さらに自作曲のSax.Quartetの曲の長さを大幅にカットしてでも、一生懸命練習してくれている電子オルガン学生の演奏の方を重視し、少しでも多く色々な電子オルガン演奏を聴いてもらい、可能性を通して、他の科の学生にも彼らの今後の学生生活の見通しを考える上での指針の助けになれば、と考えたプログラムに致しました。
「お話」のキーワードは、『守・破・離』です。
何故、「オリジナリティを育くもう!」と『守・破・離』がどう関係してくるのか⁈は、当日へのお楽しみとしておきましょう。 後日、ここへもご報告をup致します。
9月2日(水) 国立音楽大学
講堂大ホール 13:00開演 (関係者のみ観覧)
基礎ゼミ2020
お話①「オリジナリティを育もう!」平部やよい
1. 電子オルガンを伴う創作音楽劇 《鏡の森》
「Travelers」
佐藤匠 【作曲、電子オルガン演奏、脚本】(電子オルガン3年)
城谷伶 【作曲、照明・PA】(作曲3年)
永田茉彩 【演劇(主人公役)、作詞、脚本、振り付け】(声楽3年)
豊岡陽菜 【演劇(泉の精役)、振り付け】(声楽3年)
Special Thanks
引地颯・鈴木健生【CG映像】(日本工学院八王子専門学校 CG映像科)
2. 平部やよい作曲作品紹介
「Satisfaction」
「倖せヲ呼ぶ嶌」~for Saxophone Quartet~
Sop. 山本涼子(4年) Alt. 樋口みのり(4年)
Ten. 高野志穂(4年) Bar. 小林実鈴(ディプロマ)
3. 電子オルガン現役生のオリジナル曲演奏
「Morse」 長嶋怜奈(4年)
「Danza de la danza」 佐久間美生(4年)
もちろん、新型コロナウィルス対策として、大ホールでは2席間隔を空けて着席させるソーシャルディスタンスや、検温、消毒 等、又、「密」にならないように3年が大ホールで観覧している時間に、新入生は別の場所でオペラの映像を見る 等、対策をしっかり行った上で、大学内の関係者のみでの開催となります。
2020 年 01 月 30 日 木曜日
2019年9月号「出会いの一曲」平部やよい
2019年12月号 未来へつなぐ60年史 《エレクトーン・クロニクル》より抜粋
2020年2月号 《プリセットで弾けるポップクラシック》平部やよいアレンジ「メリー・ウィドウ・ワルツ」
続きは雑誌をご覧下さい。
2019 年 11 月 15 日 金曜日
例年開催している国立音楽大学 電子オルガンの学生による学内演奏会を、12月7日(土)に開催致しました。
事前に告知したつもりが、アップロードに問題があり、事後報告となりました。
PA, 照明, その他 全て学生が一団となり創り上げるコンサート。
今年は、昨年と違いバタバタせずに成功に終えることが出来ました。
ご来場下さった方々、有難うございました。
2019年 12月7日(土) 開場14:30 開演15:00
国立音楽大学 6-110 スタジオ
立川市柏町5-5-1
ー 第26回 電子オルガン学内演奏会 2019 ー
濱谷優希 / 煌々たる未来へ / 濱谷優希
石井美澄 / Khamsin ~ 廓寥の砂嵐 ~
山﨑久瑠見 /「四季」より 春・秋
成島桃華 / 桜の舞 / 不詳
矢島優美 / 超絶技巧練習曲 第4番"マゼッパ"
村上舞 / クロノスタシス / 村上舞
佐久間美生 / It’s All Right With Me / Cole Porter
共演 Electone 佐久間理都
大石聖綺 / Forth / 大石聖綺
佐藤七海 / Stay Woke / 佐藤七海
長嶋伶奈 / Morse / 長嶋伶奈
佐藤匠 / In the Woods / 佐藤匠
森花音 / Labyrinth / 森花音
2019 年 07 月 26 日 金曜日
《平部やよい創作講座》
先日、スガナミ楽器で《平部やよい創作講座》~モチーフ作りと展開を指導するには何が必要?~ いうテーマで、作曲, 編曲, 即興にも通じる基本ポイントを演奏しながら講座して参りました。
会場はスガナミ楽器 多摩センターのホールで、講師の先生方65名くらいが参加されました。
今年の4月より38年間の財団法人ヤマハ音楽振興会の専属エレクトーンプレイヤーから転じ、フリーの作,編曲家,エレクトーンプレイヤーエレクトーンプレイヤーとして新たに活動開始しました。
生活にも非常に便利そうに整備された街である京王多摩センター駅から徒歩3分の、坂の上のショッピングモール「ココリア」の4階にあるスガナミ楽器 多摩センターのホールで、講師の先生方65名くらいが参加されました。
ELS-02Cに設置して頂いたスタンドマイクで話しながらの演奏、ほとんど弾いていた時間の方が長いでしょうか?
なるべく分かり易いように「音」をだしながらの解説し、10ページに及ぶ資料をもとに、美しいメロディの作り方やモティーフの展開の仕方、リハモナイズ、転調の仕方の例 など、二時間がアッと言う間 でした。
先生方の中に、昔教えたことのある生徒さんの顔も何人か見え、終了後に話しが弾みました。
2019 年 04 月 08 日 月曜日
チック・コリアのBLUE NOTE でのLiveに行って来ました。

2013年発表のアルバム『トリロジー』ではグラミー賞2部門に輝き、12月5日(水)には最新作『トリロジー2』を発表したばかりのチック・コリア(p)、クリスチャン・マクブライド(b)、ブライアン・ブレイド(ds)の3人によるチック・コリア・トリオの9年ぶりの来日ツアーです。
「ラ・フィエスタ」のテーマをあからさまにはなかなか出さずに、チック・コリアの悪戯っぽい問いかけから始まり、頂点に達したものだけが出せる余裕のある“音での対話”がそこかしこに煌めき、良く歌うクリスチャン・マクブライドのベースに、繊細な中にも茶目っ気のあるブライアン・ブレイドのドラムが、
『音で遊ぶ』とはこういうこと!と言わんばかりに畳み掛け、極上の刻を頂きました。
やっぱり、Chick CoreaのLiveは最高!!

2019 年 04 月 08 日 月曜日
『ル・コルビジェ 絵画から建築へ ピュリスムの時代』を観覧して来ました。
今回は、大好きな「ノートルダム デュ オー礼拝堂 (ロンシャン礼拝堂) に関する展示はありませんでしたが、ル・コルビジェが日本に唯一残した建築物である[国立西洋美術館]で観覧できた事にも大変意義があると感じました。
ル・コルビジェ(本名はシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ)が「ロンシャン礼拝堂」を建築するまでに辿り着く以前の時代の流れがよく解り、“キュビズム”と“ピュリスム”の比較や共通点も見出され、興味深い展覧会でした。

母がピアノ教師であったル・コルビジェは、その影響もあるのか? よく使われるているモティーフのガラス瓶やパイプと一緒に、ギターやギターケースや楽譜やピアノの鍵盤を思わせるデッサンが数多くデフォルメされています。


第一次大戦後のキュビスムを代表するパブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラック、フェルナン・レジェ、などの絵画により、ル・コルビュジエが多大な刺激を受けた1920年代パリの前衛美術界が再現されていました。
私の好きなジョルジュ・ブラックの作品は

ですが、それらの影響も受けていたことを知れて、ますますル・コルビジェの絵画に興味が湧きましたし、さらに、私が興味深かったのは、“ピュリスム”をル・コルビジェと一緒に提唱したアメデ・オザンファンが描いた「和音」というタイトルの絵画でした。

「和音」
2019 年 03 月 31 日 日曜日
国立音楽大学は、電子オルガン(エレクトーン)科の名前が当初の『応用演奏学科』から『電子オルガン』にカリキュラム改変に伴い15年前に名前が変更されましたが、国立音楽大学にエレクトーン関連の科が出来てから現在で25年になり、その間、YEC(ヤマハエレクトーンコンクール)にエントリーし、優秀な成績を収めた学生が数多く存在致します。
現在の国立音楽大学 の様子




ファイナル3位未満は多く存在しますので省略致しますが、彼らの功績を振り返りながら掲載してみたいと思います。
過去YECの国立音楽大学 応用演奏学科 及び 電子オルガン生 並びに卒業生のエレクトーンコンクール ファイナル受賞歴
【1位受賞】内海源太、安藤禎央、寺田志保、岩崎孝昭、鈴木亜美、坂本有生、大畑莉紗、平田翼
【2位受賞】 中野正英、鈴木麻理奈、鎌田あゆ美、佐久間美生
【3位受賞】 森花音 (3位未満省略)
今後も、実質、日本に電子オルガンコースが存在する教育機関の代表格としての存在感を大切に、過去教鞭を取って下さった諸先生方に恥じないよう、さらなる高みを目指し、電子オルガンのエレクトーンの素晴らしさを伝えるべく、今後も学生達の育成に精進したいと思っております。
国立音楽大学 鍵盤楽器専修電子オルガン専任講師 平部やよい